クロスオーバー Ⅱ

以下の文章の中に誤りがあります。それを選択してください。
(1)一元化前の遺族共済年金には、転給制度があったが、一元化後は厚生年金に合わせるかたちを採ったので、廃止された。他方、労働者災害補償保険法の遺族(補償)年金では、転給制度は残されております、受給権者がいる限り年金支給が行われる。 
(2)65歳未満の資格喪失した老齢厚生年金の受給者が、求職の申込みをしたときは、申込日の属する月の翌月より、基本手当の受給期間が終了する日の属する月(または基本手当の給付日数分受け終わる日の属する月)まで老齢厚生年金の支給が停止されます。
(3)第三者加害行為により、障害厚生年金を受けるに相当する障害等級に該当した者が、その第三者より損害賠償を受けたときは、その価格を限度として、年金支給が停止される。しかし、停止期間は36月を限度とし、36月の受給額より、賠償額のほうがなお多くとも年金の支給は開始される。
(4)健康保険の出産手当金をうけている被保険者は、事業主を通して申請することにより雇用保険育児休業給付金も併せて受給できる。
(5)健康保険の傷病手当金を受けるべき者が、同一の事由による厚生年金の障害手当金を受給できるときは、傷病手当金の額が障害手当金の額に達する日までの間、傷病手当金は支給されない。

【正解】(1)正しい。労働者災害補償保険法16条の4第1項
(2)正しい。附則7条の4
(3)正しい。厚生年金法40条1項2項、年管管発第0930第6号
(4)誤り。併給できるような制度設計とはなっていない。
(5)正しい。健康保険法108条第4項。