労働時間・休憩・時間外労働

以下の記述のうち、一だけ正しいものがあります。それを選択してください。

(1)使用者は、労働時間が8時間を超える労働者に対しては、労働時間の途中に1時間の休憩を付与しなければならない。その1時間は分けて与えてもよく、終業時間につながる休憩も可能である。

(2)休憩時間は一斉に付与することが原則だが、労使協定を締結することにより、いわゆる部門ごとの事情により、一斉付与の例外適用をすることができる。なお、この労使協定は、労働基準監督署への届け出は不要である。

(3)フレックスタイム制を採用する場合は、始業時間及び終業時間を労働者にゆだねるため、その休憩時間についても当然に、そのとる時間については労働者にゆだねられる。

(4)法定の一定事業及び坑内労働に関しては、休憩時間を一斉に付与する必要はありませんが、労使協定を締結して、労基署に届け出なければならない・

(5)休憩時間は、本来労働者が使用者の指揮命令から離れて、自由に使える時間でなければならないので、外出届け出制、外出許可制等は許されない。

 

【解答】(1)誤り。労働時間の途中でなければならない。終業時間の繰り上げのような付与は認めっれない(労働基準法34条1項)

(2)正しい(労働基準法施行規則15条)

(3)誤り。フッレクス制を採用する場合であっても、一斉付与の原則は適用され、労働者の判断で休憩が自由にとれるわけではない。

(4)誤り。法定の特定事業と坑内労働については、労使協定なくとも一斉付与の例外が認められている(法40条、法施行規則31条)

(5)誤り。事業の秘密保持等に基づくときは、届け出制や許可制は許される。

 

従いまして、(2)が正解となります。