健康保険 被保険者

次の記述の中から、間違いを選択せよ

(1)卒業後の就職先に、本採用の前の試用期間として、職業実習をする場合

、その時点で本採用されていなくとも、報酬を受ける場合には、健康保険法上の被保険者として、実習期間の初日より被保険者として取り扱うことは、許される。

(2)被扶養者にも被保険者と同様な保険給付が、健康保険からなされるが、この保険給付はあくまで被保険者に対する保険給付であり、被扶養者の資格に基づく保険給付ではない。その一つとして、被扶養者が出産する場合、家族出産一時金及び家族出産手当金が支給される。

(3)被保険者が、健康保険の適用事業所を退職すると、健康保険法上の被保険者資格を喪失するが、資格喪失日の前日まで引き続き2か月以上被保険者である者が、資格喪失後20日以内に、自ら申し出ることにより、従前の健康保険の被保険者として、その後2年間に限り、被扶養者ともども従前と同様な保険利益を受けることができる。

(4)労働組合の専従職員は、会社の従業員としての身分を有していても、会社からの報酬が支払われていない場合は、会社に使用されている者ではなく、労働組合が使用者の立場にあり、会社の健康保険の被保険者ではなく、労働組合が加入する健康保険の被保険者となる。

(5)2か所で雇用されていて、それぞれの事業所において、その資格要件を満たす場合は、それぞれで 被保険者資格を取得することとなる。この場合、被保険者となるべきものは、主たる適用事業所を選択して届ける必要がある。これ以降は、選択された適用事業所が、保険料納付等の事務を行う。

 

【解答】(1)そのとうりである

(2)家族出産手当金はない(健康保険法52条8号、114条)誤りである。

(3)そのとうり(法37条、38条)

(4)そのとうり(昭和24年7月7日触発第921号)

(5)正しい(法7条、規則1条、2条)

 

正解は、(2)となります。